2008/01/19

研究計画書の書き方(5)

さて、書きたいテーマが決まったとしましょう。
次は基本ロジックの構築ですね。研究計画の骨子を固めましょう。

自分の場合はテーマは決まったものの、漠然としていて、どうやって研究計画までもって行けばいいかは全然わかりませんでした。

その中で、まず最初に考えたのは「自分の問題意識はなにか?」です。
現状のなにに問題があるのか?それをどう解決したいのか?

ここをまず考え抜きます。まちがっててもいいから、「○○だから、いまは××という問題がある。なので、自分はそれを解決したい」という骨子を作成します。

そして、添削サービスなどを利用して、第3者に評価してもらってみてください。おそらく、「どこに問題があるのかわかりません」みたいに、いろいろと曖昧なところが出てくるはずです。

その曖昧な部分をどんどん明確にしていく作業を地味にやってくことで、基本ロジックができていきます。その中で、現状の問題点についても、より体系的に、論理的に問題として記述できていくと思います。この作業は、一人でやっててもたぶんうまくいかないと思います。



自分の場合は、ITサービス産業では、とにかくリスクをいちいち評価してたら業務がまわらん、なんとかならんのか?という考えから始まりました。
そして、
「なぜITサービス産業ではリスクをいちいち評価できないのか?」
⇒「現状の理論で計算すると煩雑すぎて現実的じゃない」+「ITサービス産業ではいろんなリスクがありすぎる」
⇒「ITサービス産業にはどんなリスクがあって、その評価方法はどんなのがあって、どこの部分の計算が煩雑すぎるのか?」
⇒「ITサービス産業には2つのリスクがある。それは…」
と、どんどん問題を構造化していき、論理的につめていきました。
おそらくある程度までいくと、「これって本当に問題なのかな?」とか「もうどっかで研究されてて答えがあるんじゃない?」と思えるくらい具体的になると思います。
そうなったら、次は既存研究を勉強する必要が出てきます。

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