2008/05/02

M&Aと企業価値評価 week4

まず企業価値と表現した場合に4種類あることが説明されました。『M&A最強の選択』に書いてある内容と同じなので、すんなりでしたね。

まずスタンドアロンDCFバリューという企業価値があります。これは従来の経営方針のまま経営した場合の企業価値になります。想定されるすべてのキャッシュフローをDCFで計算した価格になります。

次に市場価値、Market Value というのがあります。これは株価×発行済株式数=時価総額のことですね。これは、基本的にはスタンドアロンDCFより安くなります。それは株価は1株を売買する値段であり、支配権の分の買収プレミアムが加算されていないからです。つまり、市場価値+スタンドアロン支配権=スタンドアロンDCFという感じでしょうか。


次が未上場価値というものです。その企業が上場していない場合は、株価の流動性が下がるため未上場割引というのが差し引かれます。換金性が低いからですね。式にすると、市場価値=未上場価値+未上場割引額みたいな感じですね。
んで、M&A価値というのは、このどれでもないわけですね。経営権を取得してシナジー効果まで見込んだ場合には、いまのスタンドアロン価値よりも高くなることを買収側は見込んでいるはずです。その価格を上限にして、交渉の結果確定するのがM&A取引価値になるということですね。
この説明のあとは、買収プレミアムについての説明でした。日米のおもな取引ではどういう買収プレミアムが実際に支払われたかをレビューしたあとが、これまた圧巻でしたね。
過去の案件から、買収プレミアムはなにによって決まるかを単回帰分析・重回帰分析・平均値検定を使って、どんどん分析結果が示されます。ああ、こうやって統計ってのは使うんだなと感心しきりでした。
結果的にはさまざまな定量的ファクターでも、買収プレミアムの25%くらいには影響するものの残りのファクターは定性的な部分に依存するということみたいですね。さらに定量的ファクターの中では、やはり取得議決権が一番買収プレミアムに影響を与えることが統計的に示されました。
まぁ、感覚的にはもっと大きい部分が定量的ファクターで示せると思いますが、やはりばらつきが多かったり、サンプル数が少ないと25%しか有意であるとは言い切れないんでしょーねー
いやいや、かなりの数値に裏付けられた有意義な講義でした♪
こうやって、だんだん実際の実務よりになっていくんでしょうね。今後が楽しみな授業です。

0 件のコメント:

コメントを投稿