2008/10/15

実務金融取引法 week2

前金融庁長官の五味廣文さんがゲストスピーカーでした。
いや、いまさらwikipedia を読んで結構すごい人なんだなぁとか思ったりしました。(苦笑

テーマは「金融における行政の役割」ということで、2つのトピックについてお話していただきました。

1つ目は、バブル崩壊時の日本における金融不安の発生とその対応ということで、プラザ合意からなぜバブルが発生したのかに始まり、どのように行政が法律を作り失われた10年に対応したのかについて非常に詳しく説明してくれました。
おかげで、この2年で経済とかに興味を持ったような俺にも、バブル崩壊後になにがあったのかをよく理解することができました。またタイムリーなことに、サブプライム問題との対応も非常によくわかり満足でしたねー
この話を聞いたうえで、バブル崩壊の分析をした本でも読んでみたいっすな。
個人的におもろかったのが、野中が官房長官時代に金融危機に対応するために、国難であり野党とか与党で戦っているときではない!と野党丸呑みで法案を成立させたところでしたね。長銀破綻の寸前で対応可能な法案を無理やり成立させたあたりに、ある意味政治家とはこうでなくてはという部分を感じました。(まぁ、ほかにはいろいろやってた方らしいですが…)


2つ目は、不良債権問題正常化後の金融行政のあり方ということで、「ベター・レギュレーション」という考え方を説明しました。まだこの辺はしっくりこなかったのですが、「ルールではなく原理原則で監督する」ということのようです。
印象的だったのは、欧米では監督行政と金融機関で人材交流が盛んなため、行政と実務での常識に一致があるため原則による監督というのが上手くいく一方で、日本では人事交流がまったくないため常識が一致しないのが問題だそうです。
なので、人事交流をもっと有効にせんといかんとおっしゃってましたねー
確かにアメリカのポールソン財務長官は、ゴールドマンサックス出身だしねー
なるほどー

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