2008/10/07

M&Aの法務(国際事業再編) week1

MBAコースでは、同じ学科の経営法務コースの講義も取れたりします。M&Aは法務面の知識も重要とのことなので、まずは経営法務に3つあるM&Aの法務の授業の1つで、国際事業再編というテーマで1学期間授業が行われます。

乗越先生という非常勤講師の方の授業で、この方は実務家(弁護士)でファイナンス関連が得意なんだそうです。

講義自体は日本語ですが、資料はすべて英語で、外国人の学生さんとの質疑応答は英語で行われます。秋学期は英語になれるという意味でもよいですねー
初回はそもそも法律には大陸法と英米法というのがあるという一番基本的なことが説明されました。英米法は契約書がすべてなため、細かいところまで契約書に書かなくてはいけない反面、柔軟な契約ができる特徴があります。
一方で大陸法(日本含む)は、法律で契約の基本事項が結構しばられるため、たとえ契約書に書いてあっても裁判所がそれを認めるか認めないかはわからないということです。
この考え方は大事だなぁと思いました。アメリカでは契約書が大事な理由というのがよくわかりましたね。
そもそも法律というものの哲学自体が2通りあるということ自体が非常に面白くためになりました。
表明・保証・補償の基本的な考え方も非常におもろかったですね。保証違反は機会損失などまで賠償範囲になるのに対して、表明違反は契約がなかったことにするという違いもよくわかりました。
さて、最後で一番ためになったのは基本合意書に書くべきことですね。守秘義務と排他性と費用の3つだけはLegal bindingにして、残りの部分は Legal non-binding にするというのが基本だそうです。
最後に英語の基本合意書を見て、不足分や問題がある部分を指摘せよというケースがありました。いやぁ、同期たちの実務レベルを思い知りましたねー
契約書とかは見たこともないので、非常にためになりました。この授業はがんばって受けて損はなさそうです。

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