さてさて、春学期に続き秋学期も服部先生の授業はがんばりたいと思います。
春学期は企業価値評価、つまり買収価格に関する講義でしたが、秋学期は最適案件設計に関するM&Aストラクチャに関する授業になります。
価格が同じでも、どのようなスキームで買収するかで、売り手の買い手にとっての価値は大きく変わるので、そのスキームを抑えるということになります。
まず最初に春学期の冒頭と同じように、2008年上期までのM&A市場動向の最新版を確認しました。
ざっくり言うと、LBO案件は激減しているものの株安の影響から、事業会社によるM&Aが増えているため、M&A市場自体は株式市場の混乱にもかかわらずシュリンクはしていないようです。
LBOはDebtの貸し手の金融機関がぼろぼろなので、それにつられてぼろぼろですね…
また今年の特徴は日本企業の海外企業買収が非常に多いことですね。薬品業界や、MUFJのTOBとか確かに日経新聞でも多いなぁと思ってたのですが、結構大きめのディールが過去最大の件数だそうです。
また、買収スキームが違うと如何に買い手と売り手の価値が変わるかということで、発行済み株式取得と、第三者割り当て増資+優勝選択減資の場合の売り手の税引き後価値がまったく異なることが簡単なシミュレーションで示されました。
やっぱり益金不参入とか税金の取り扱いがかぎになるようですね。この辺は。
発行済み株式取得と新株引き受けの法的取り扱いの違いなどもよくわかりました。ちょうどコーポレートファイナンスの教科書で読んでいたのと同じで、相対取引である新株引受はインサイダー情報を入手してもいいんですねー
最後に株主総会の特別決議が必要な項目をチェックして授業は終わりになりました。
秋学期は会社法や金融商品取引法や税法など法務面もじっくりと学べそうです。
ただ、佐山ゼミや独学で学んだ内容とかぶるので、比較的楽チンにいけそうです。
服部先生の『実践M&Aハンドブック』と同じ内容も多いので、ちゃんと予習してくと眠くなりそうなので復習ベースにしましょう。(笑
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