会社法に対応した『実践M&Aハンドブック』の方も続けて読むつもりです。
服部 暢達
東洋経済新報社
売り上げランキング: 56095
東洋経済新報社
売り上げランキング: 56095
おすすめ度の平均: 

M&Aの重要事項が体系的に書かれている
実務家の観点で充実した内容(頁数の少なさが悔やまれる)
fadf
分かり難い
法的側面について触れられている読み終わった感想としては,下馬評どおり非常によい本だと思います。
筆者いわく「M&Aを考える経営者や検討・交渉担当者にとって最低限知っておくべき知識は本書において概ねカバーしたつもりである」とのことですが,実際の実務を知らない俺にも実務ではどのようなことを考えなくてはいけないかがよくわかりました。
本書は企業価値評価については,ほとんど記述がありません。こちらは服部先生の他書でフォローしましょう。
あと,最近わかってきたのですが,企業価値評価よりも大事なことはいっぱいあると思います。それらを一通りフォローした本ということですね。
第3章までは一般論として,第4章~第9章でM&A手法について詳しく説明されます。TOB制度,株式交換・株式移転,海外M&A法制,会社分割制度,タックスフリースピンオフ。
どれも法務や税務について着目した記述が多く,実際の経営戦略に沿う形で,M&Aという手法をどうやって設計していくかというのは,本当に案件ごとに千差万別なんだなと実感されます。
また,税務面では特に商法上可能な手法が課税対象となるためにできないことが如何に多く,国税が如何に怠慢であるかが実感できます。(苦笑
そうなんです。やはり,M&Aとは経営戦略を実現するためのものなので,その戦略を実現するためには,適切な案件設計が必要なわけです。価格よりも考えなくてはいけないことは沢山あるんですね。
第10章以降が,結構服部先生の独自性が出てるのかなと思うのですが,EPS分析から敵対的買収,日本M&Aの問題点,その他トピックと続きます。
特に13章のその他トピックは結構法務・税務で,ちょっとレベルが高いことを沢山書いていて,ああ,ここまで実務では考えないといけないんだなと実感できます。
と,まぁ,所詮オレは実務を知らないので,すごいなぁすごいなぁという感想しかかけないのですが,おそらくこの本は案件設計に関する実務家の手引きなんでしょうね。
網羅的な辞書のようなものではなく,このような手法ではこのような観点で案件を設計しないといけないという,ノウハウが詰まった本という感じです。
また,実際にM&A実務に関わってから読むと,また完全にまったく違った感想を持てそうです。この本の真の価値は,実務家にしかわからないように思うので。

0 件のコメント:
コメントを投稿