リチャード・L. ダフト
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 71142
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おすすめ度の平均: 

原著はおそらく良いのだろうが・・・
ミドルレベルな教科書
しんどいけど良書
訳書の読み方修士論文で企業における組織を取り扱うことになったため、組織について学術書と言われるものを読む必要がでてきました。
この本は書店に並んでいる組織論の中でも比較的しっかりと書いてある本で、慶応ビジネススクールの博士課程では原著を使っているとのこと。
アカデミックに組織論をしっかりと展開しているという点では非常によい本でした。いままでいろいろと曖昧な概念で修士研究のテーマを考えていたので、この本のフレームワークを使うことで非常に学術的な構成にすることができそうです。
ただし、Amazonのレビューでもありますが訳はいまいちですね。致命的なのは読んでいて何を言いたいかたまにわからなくなるのと、とても面白くないことです。おそらく訳がいまいちなことが主原因だと思います…(苦笑
まぁそこを置いておくと非常に良書ですね。
組織構造に影響を与える要素として、戦略・目標、環境、技術、規模、文化の5つの要素をあげ、要素ごとにどのゆうな場合にどのような組織構造が実証的によいと示されているかがこの本の一番の内容だと思います。
実際になにをもって実証分析しているかなどは書いておらず理論的な内容ですが、そこは参考文献が沢山ついているので論文なりなんなりを読んでいけばいいと思います。
なんといっても外部環境と競争戦略と組織構造の関係のところが、今後の研究に活かせそうです。
他にも組織における意思決定、変革・イノベーション、コンフリクトなども学術的に取り扱ってますが、この辺は組織構造への影響というより個々のトピック自体を取り扱った内容なので修士研究には使えなさそうかな。
この本をざっと読んだことで、これから組織論的なフレームワークを研究に適用することができるので非常によかったです。
ただ戦略論との関係が若干弱い、というより語学で言うと文法書みたいな位置付けの本なので理由付けとか記述不測、もう少し意味的な内容に豊富さがほしいところですね。ということでいまのところ、『資源ベースの経営戦略論』がよさそうなんで、これを次に読んでみようと思います。

この本、読みたい♪です。
返信削除hukucheer
ごつくて読みづらいので,あまりお勧めはしませんが。(笑
返信削除本屋で確認してみてくださいねー
組織の経済学という本もあり,こちらもおもしろそうでしたが難しそうだったので,やめときました。