グローバル・オファリングについてです。『一般的に株式や債券等の有価証券を複数の市場で同時に募集、売出しをすることをいう。』とのことです。
講師曰く、500億円を超える公募増資になるとグローバルオファリングを考える投資家が増えてくるとのことです。
また,今後想定されるグローバル・オファリングとして郵政公社をあげてましたね。郵政が上場するのであれば,あの規模なら間違いなく,グローバル・オファリングになると。
※ このページが授業の内容にマッチしてそう。
さて、授業ではグローバル・オファリングを大きく3つのパターンに分けて説明されました。
正直なところ、私の知識ではすべてはフォローできなかった。(泣
1) U.S. Resistration + 諸外国
要はアメリカのSEC(Securities and Exchange Comission)へ登録するパターンです。
このSEC登録というのは非常に厳しい基準があり,最初の登録申請時にはすごい量のコメント,しかも単純な訂正とかじゃない実質的なコメントが来るそうです。
そのため相当な時間がかかることを覚悟した方がよいようで,仮に日米同時上場などを検討する場合は,こちらのSECスケジュールに合わせるしかないので,ボトルネックになるんだとか。
また,当然US GAAPに従った財務諸表が必要になります。逆にUS GAAPに従った財務諸表で日本に上場することはできるので,会社によってはUS GAAPだけ作って,日米両方で開示している企業もあるそうです。
代表例としてトヨタ自動車が紹介されました。このページを見ても米国会計基準に従った財務指標を紹介してますなー
2) 144A の適用(米国で発行増資するけど、SEC登録はしない)
バイアウト・ファンドなどのビークルのところで出てきた適格機関投資家を含む少数投資家への金融商品の販売というやつと同じだと理解しています。(バイアウトファンドでも一般へ金融商品を売買する機関と認定されると、非常に厳しい規制が発生するので、要はプロのみ相手にすることで、その規制を逃れるようなことをよくするらしい)
冒頭で引用したサイトが非常にわかりやすいですね。
『適用除外規定は一般に「セーフハーバー・ルール」と呼ばれ、証券法のルール144Aがそのひとつにあたります。セーフハーバー・ルールとは、要求される一定の手続に従っていれば原則として規制の対象からはずされる、という内容の条項のことを言います。』
SECの登録をまぬがれるのと,JP GAAPの和訳の財務諸表でいいところなどが楽ちんなところだそうです。
3) 米国以外
ここは授業ではすごいさくっと紹介されました。要は米国の規制外は楽ちんですよーという程度でした。(笑
最後にグローバル・オファリングのメリット・デメリットがざーっと紹介されました。
特に強調していたのが,企業再編行為を行う場合はU.S. Registration の対象になってしまうため,144Aでオファリングした会社でも合併等をした場合は,U.S.Registrationの対象になっちゃうのでSEC登録の負担が発生してしまうらしいです。
なんとなくざっくりでしたが,さわりの部分を理解できたように思いますね。少しづつ,いろいろな金融実務の知識が増えてきているようで満足ですねー
来春もあるようなので,面白いと思ったやつだけは,春にも聞いてみると,また一つ成長した視点で聴講できるかもー
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