小佐野 広
日本経済新聞社
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コーポレートガバナンスの良きサーベイせっかくコーポレート・ファイナンスを勉強してるので、コーポレート・ガバナンスについても一冊読んでおこうと思って読みました。
速読の練習ついでにざーっと読んだだけですが、非常に簡潔にまとまっててガバナンスの概観を押さえるにはよい本ですね。
理論部分は少し簡単に書きすぎて多少わかりづらいですが、この手の理論は真面目に論文読んでも意外にすっきりと理解しづらいのでこんなもんでよいかと。実証結果についても豊富な例が書いてあるのと特定の結果のみ紹介するのでなくいろんな結果が紹介されているのもよい。
イギリス・アメリカ、フランス・ドイツ、そして日本についてそれぞれ法体系や株主構成の特徴などもしっかりと説明していて、なぜそのような違いが出るかもちゃんと書いてます。日本のメインバンクシステムがどのような役割を果たしていたかも、理論的に説明がなされています。
章構成としては、経営者の規律付けのための内部制度、つまり取締役会とか報酬契約をどうするかという内容にはじまり、株主構成はどうあるべきか、負債による規律付けの効用、ベンチャーキャピタルの役割と、コーポレートファイナンスで学んだ主要項目のそれぞれについて理論・実証から詳細な説明が書かれています。
まー、ざーっと読んだだけなので、詳細は理解しきってませんが、一通りのところは押さえられたように感じます。コーポレート・ガバナンスに興味があるなら一読しといてもいいかも。日本語だし。

だいすけ様
返信削除たくさん本をお読みになっておりますね。
私は、とても参考にさせていただいております。
まだまだ、読んでませんけれど、興味が増すものばかり。
頑張って読みます。
hukucheer
毎日、2時間電車に乗ってるので。(苦笑
返信削除最近速読を覚えつつあるので、もっともっと沢山読めると期待してます♪