2008/03/17

会社法を活かす経営

会社法を活かす経営
会社法を活かす経営
posted with amazlet at 08.08.17
武井 一浩
日本経済新聞社
売り上げランキング: 275365
おすすめ度の平均: 4.0
4 実務家による会社法入門書




ちょっと勉強はお休みしてたんだけど、また読み始めました。
これはビジネス実務法務3級を取ったときに、せっかくだから会社法も軽く抑えておきたいなと買った本です。

会社法について全般的に説明してあります。そもそも会社法とはなにを定めた法律かから始まり、定款によりどこまで自治が許されているか、経営人はどういう経営環境・経営戦略に従い会社構造を決めるか、企業統治(コーポレート・ガバナンス)として経営者にはどのような法的義務が発生するか、取締役会や監査役会の役割は、株主代表訴訟について、内部統制についてと網羅的にいろいろと書いてあります。


金融商品取引法の内容も多少意識して書いてくれていますが、この本が書かれたときには、まだ制定されてなかったので、そこは別の本でしっかり勉強した方がよいかも。
面白いなと思ったのが、上記のようなバリバリの法律に加えてM&A・企業組織再編のための法務ということで、M&Aにおいて会社法で定めてる内容を書いてるんですな。まぁ、会社法なんで会社同士の合併等についても定めてあるべきなんですが、ちょっと意外でした。
敵対的買収に関する法的議論なんかもしっかりと書いてあって、買収防衛策の日本の法的解釈なんかもちゃんと説明してあります。まぁ、この辺は今後どんどん判例が積み重ねれていくのでしょう。
大学院入学後に経営法務の授業を取ることになると思うので、基礎的内容を抑えることができてよかったですね。
会社経営を志すなら、一度斜め読みでもいいから読んでおいた方がよさそうです。専門的内容は弁護士に任せるとして、法インフラとしてどの水準まで法律で定められていて、どこまでが株主総会・取締役会に委任されているかくらいは知っておくとよいのかもしれまんね。

0 件のコメント:

コメントを投稿